ハッピー・アンラッキー

AFC アジアカップ2007 マッチナンバー30 セミファイナル(2)

日本 2 - 3 サウジアラビア at ハノイ ミーディン・ナショナルスタジアム


日本の得点:37分:高原直泰、53分:阿部勇樹

サウジの得点:35分:ヤセル・サイード・アル・カフタニ、47分&57分:マーレク・ムアズ・ハウサウィ


金子達仁「U−20代表に、A代表に見た「勝者のメンタリティ」」

セルジオ越後オシムイズムでは結果が出なかった。この1年間、何が残ったのか? ゼロという結果が出ただけだ

増島みどり「この敗戦で明らかになった大きな課題は、オシム監督の「人もボールも動き回ってつなぐ」サッカーにおける、重要な基礎となる体力を支えるコンディショニングがうまく取れなかったことだ」

湯浅健二「この試合では、サウジの「個のチカラ」を出させない(機能させない)というアイデアが絶対的なベースでした。それが、前半では素晴らしくうまく機能していた。でも途中から、組織的なディフェンスがうまく回らなくなった。その要因は、協力プレスに対する運動量の低下・・チェイス&チェックやマーキングの減退・・局面勝負での我慢の足りない安易なアタック・・などといったことを挙げることができるだろうね」

元川悦子「同じメンバーで戦い続けてきた弊害がこの大事な試合でとうとう出てしまった」

後藤健生「3週間のベトナム合宿はじつに貴重なチーム強化の場となった。将来のワールドカップ予選で、この経験が生きることがあるに違いない。そして、合宿最後の練習試合(サウジアラビア戦)で、現段階の課題が攻守両面ではっきり示された。あのまま、優勝してしまうよりも、その方が良かったのかもしれない……もちろん、これは負け惜しみなのだが……。」

大住良之「がっかりしている時間はない。気持ちを切り替えよう。そして3位決定戦でこの大会期間中のチームの成長を証明し、大会を締めくくろう」

宇都宮徹壱「「日本のサッカーを“日本化”する」という、昨年から継続してきた方向性は、もはや誰も止めることはできない。否、止めてはならない大前提である。一度の敗戦で、今さらすべてを否定するべきではない。オシムと私たちの共同作業は、まだ道半ばなのである。」