Unfinished Words
AFC アジアカップ2007 マッチナンバー17 グループB
日本 4 - 1 ヴェトナム at ハノイ ミーディン・ナショナルスタジアム
日本の得点:12分&59分:巻佑樹の兄貴、32分:ガチャピン、53分:中村俊輔
ヴェトナムの得点:8分:鈴木啓太(オウンゴール)
湯浅健二:「ベトナムの先制ゴール。私は、それこそが、この試合における唯一のクリティカルポイント(危険でありものすごく重要な見所≒学習機会)だったと思っています。それが内包していた意味は、殊の外大きかったと思っているのですよ。 」
宇都宮徹壱:「得点以上に評価すべきは、オウンゴールによる予期せぬ失点から、彼らが気持ちと思考を切り替え、失いかけたゲームの主導権を一気に引き戻したことであろう。「あらゆる状況に対応できる力」という、常日頃からオシムがチームに求めてきたテーマが、このような形でゲームに現れたことは、ゴールシーン以上に象徴的な出来事であった」
元川悦子:「大会前は疲労や負傷者など数多くの不安を抱えていた日本だが、真剣勝負を重ねるごとに、オシム監督の理想とするサッカーに近づいてきた感がある」
セルジオ越後:「もっと差が開いて勝たなければいけなかった。3試合すべて失点していることは、勝ち抜いていく上では守備に不安が残ったままだな。リードされた場合に、追い付くための交代の切り札的な選手が見つからないし、監督以下、ベンチを含めての総力戦で戦うにしては選手層が薄いことをあらためて感じた。」
大住良之:「ベトナムの勢いを消した冷静な試合運び」
後藤健生:「ベトナム戦では先制されて慌ててバタバタしたものの、ベンチからの指示ではなく、選手たちが自分たちの判断で本来の戦い方を思い出して、切り替えができたことが、オシム監督を上機嫌にさせたのだ」