ナチュラル・カタストロフィー

AFC アジアカップ2007 マッチナンバー4 グループB

日本 1 - 1 カタール at ハノイ ミーディン・ナショナルスタジアム


日本の得点:61分:高原直泰

カタールの得点:88分:アンドレス・セバスティアン・ソリア・キンターナ

湯浅健二その1「どうしても「タラレバ・マインド」を振り払えない。とにかくオシム日本代表は、優れたサッカーでカタールを完璧に凌駕していたからね」

湯浅健二その2「「スペース感覚」。その視点にこそ、日本とカタールのレベル差が如実に現れていたと思うのですよ」

後藤健生「暑さの中での試合としては狙い通り。リードしてからの戦い方が大きな問題」

大住良之「チーム全体のポジションバランスが良く、相手プレスに対してボールホルダーが孤立する状況に陥ることがほとんどなかったのは、短期間でチームづくりがしっかりと進んだことの証明だろう」

宇都宮徹壱「ゲームプランが覆された理由は、チームとしての完成度、そして多くの若い選手の国際経験のなさに行き着くのであろう。この点については、現時点では致し方のないこと、と私は考える」

セルジオ越後「優勝するために必要な1位通過は、現時点で厳しくなった。オシム監督にとって、起用した千葉の選手が外しまくっていたのは皮肉だったね」

中川文如「終盤までの計算し尽くされた試合運びと、後味の悪い終わり方。この勝ち点1は何を意味するのか」

元川悦子「冷静にゲームを分析すれば、個人技もチーム戦術も運動量もメンタル面も、全てにおいて日本はカタールを上回っていた。難しいピッチ状態にあっても、指揮官が1年がかりで積み上げてきた「人とボールの動くサッカー」は実践できていた」

増島みどり「出発前に、3度目の「アジア杯」に挑むGK川口能活に伝えると、「じゃあ、キャンセルされないようにがんばらなきゃ」と笑っていた。」

金子達仁「日本の選手もまた、ゴールデンタイムの視聴者を意識していたとは思えない。そんなことはできないというのであれば、残念ながら、その選手は欧州のプロ選手の意識には到達していないということになる。」

木ノ原句望(NumberWeb)「リードを活かせない。チャンスに決めきれない。いずれもこれまで何度も目にしてきた日本代表チームの“症状”だ」

ジェレミー・ウォーカー「日本はダイレクトなアプローチをもっと増やし、ピッチの残り3分の1の地点まで攻め込んだときには、よりダイナミックかつ積極的にプレーしなければならなかったし、そうしなければならないと思う」

杉山茂樹「日本の選手が抱える根本的な問題を、露呈させてしまった気がする。一言でいえば、つまらないパスが多すぎるのだ。日本人的な価値観や概念をぶっ壊さない限り、オーソドックスさを取り戻さない限り……という気はするが、サッカーの話は、また別の機会に」