課題が見出される庭園

2008年北京オリンピックアジア2次予選:マッチディ2

U-22マレーシア代表 1 - 2 U-22日本代表 at マギリス・バンダラン・ペタリンジャヤ・スタジアム

日本の得点:13分:本田のおかげだから感謝しろよ、76分:李 忠成
マレーシアの得点:83分:モハド・キリル・ムヒミーン・ザンブリ(?)

大住良之「メンタル面が気になったU−22日本代表」
渡邊浩司「アジアの中で日本は進歩しているのか」
西部謙司「対応力の弱さが出た五輪代表」
湯浅健二「だからこそ、試合前のゲーム戦術として、仕掛けイメージを「調整」しておくことが大事だったと言っているのです」
千野圭一「得点力不足だの監督の問題などという前に戦う姿勢について、もう一度見つめ直すべき」

私はこのコラムで何度か本田圭に厳しい注文をつけていたが、彼の左足の素晴らしさを十二分に生かしてもらいたいが故の苦言で、今の彼は、華麗さを履き違えて軽いプレーが多くなっているのが悲しい。

 よく目にするのは、ボールを持って半身のような体勢になり、相手を引き付けて、ボールを奪いに来る足先で、軽くボールを突くように味方にパスを送る姿。何故そんなプレーをしなければならないのか、見ていて腹が立つ。マレーシア戦では、少々、軽いプレーが多かったなと思っていた家長が、持ち前の速さと前に出る積極さを随所に見せ、李の得点を導き出すなど素晴らしいプレーを見せてくれたことに大いなる喜びを感じた。
 ありきたりであったとしても、本田圭にも素晴らしいプレーがある。採点競技の体操やフィギュアスケートではないのだから、難度の高いスーパープレーばかりを盛り込まなくていい。
 例えば米国戦で平山に送り、マレーシア戦では青山敏に送ったような、左サイドからの角度のあるクロスボールなどは、相手が嫌がり、チャンスを作り出せる本田圭ならではの技術なのにたまにしか披露しない。ノールックで送るスルーパスの方がかっこ良いと勘違いしたら、大間違いだ。

#お前リーグ戦での本田絶対見てないだろ。